英語を「喋りたい人」と、「使う人」
デンマークに滞在していて、英語を使う目的によって、人の言動行動が大幅に変わるということを発見した。
海外にいても日本にいても、
「英語を喋りたいがために外国人と絡む」
という人は一定数いる。
そのヒト個人への興味ではなく、「英語話者」としての興味だ。言語が英語じゃなくても心当たりがある人もいるだろう。
日本人と分かればやたらと日本語を話しかけてくる外国人、というのも見たことがある。
ただ、そういう人に遭遇したとき、「うん…誰?」みたいにちょっとあっけにとられることもある。
デンマークに来た当初、来るまでは英語は私の中で会話ツールというより、もっと練習したい言語という位置付けだった。
だから、外国人に話しかける目的は英語の練習という部分も少なからずあった。
これは、デンマーク語を学んでた時も同じで、まあ言語を学んでる過程としては自然な現象とも言える。
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ただ、デンマークに一年住んでみて、英語が日常会話のツールとなった時に、外国人とあまり絡もうと思わなくなっていることに気付いた。
というより、対個人としての興味があれば何人とか関係なくコミュニケーションをはかるようになった。英語が私の中でやっとツールと化したようだ。
私が無意識レベルで「英語練習したい」「デンマーク語練習したい」
という気持ちを持っていた頃は、人に純粋な興味関心からコミュニケーションを取れていなかったように思う。
面白いのは、英語である程度自分の意見を言語化でき、人の話を聞けるようになる、つまり、ツール化したことで、逆に、日本人といることをより好むようになったこと。
結局、細かい感情や内容について一番喋れるのは母国語だし、それもストレス付加なくできるから居心地がいいのは当たり前で、自然と気のあう日本人の子と話すことが多くなっていた。
なんやかんや英語だと、ちょっと頭を使うし、表現できる内容も日本語→英語で100%から60~70%に落ちる感覚がある。
コミュニケーションとして楽で深掘りしやすい日本語がやっぱ一番話してて居心地がいい。
英語をコミュニケーションのツールとして必要あらば使う という段階に落とし込めてよかった。純粋な人間関係が一番いいに決まってるからだ。
人によっては、
「英語を喋る」ことが最優先事項になっていて、
テロのように外国人と絡む人がいる。それが悪いとは言わないけど、
「本当にその人に興味あるのかな?後々その人を傷つけないかな?」と、見ていてちょっと不安になる。過去の自分にも言えるんだけど。
「英語喋りたい」
「日本人とは絡みたくない」
というマインドを持って海外に留学なり、ワーホリする人は結構いると思う。
けど、「日本人とは絡みません」って顔や態度で丸出しの日本人、私嫌だなあ。
その人の英語の位置付けが「最優先事項」なんだと思うけど、日本人への興味関心を失う…というか、「明らか興味ありません」って態度で接するのはどうなんだろうと思う。そこじゃないのになーって、ちょっと残念になる。
もちろん、英語喋りたい!と思いつつ、日本人とも普通にコミュニケーションとる人の方が多いと思うので、まあ一部の人なんだけど、こういう人いるよね、という話題が最近あがったので、記録。
「英語をどういう位置付けで使ってるかってその人の言動行動見てるとよくわかるよね」
という話でした。