「I'm not failure!」
昨日、学校の生徒みんなである映画を見ました。
「The little prince」(邦題:星の王子さま)
3Dアニメーションで映画化されたものを視聴しました。
この映画の場面場面で刺さるセリフやシーンがてんこもりだったので、
そのことについて書きたいと思います。
(原作読んでない+映画のストーリーもおおざっぱにしか理解してないので、お手柔らかに…😅)
①「I'm not failure!」
Little prince(王子)は大人になって、日々の仕事に追われている中、彼は仕事で失敗ばかりを繰り返します。その王子に対して回りは「You are failure!(お前は負け犬だ!)」と罵声を浴びせます。
その環境に長年浸っていたであろう王子は「僕は負け犬なんだ」と言われるがまま
に自分を卑下し、仕事でもミスを連発。
しかし、王子が自分の気持ちに素直だった幼い頃の記憶を思い出し、何が自分にとって大切なのか思い出します。
周りの大人たち
「You are failure! you cannot do anything!」
王子
「I'm not failure!」
周りの大人をはねのけ、自分の意志で苦境を乗り越え大切な人に会いに行くことを決めます。
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この言葉、シーンがとても響きました。
3年半働いた貿易会社、そして合間合間に働いたラーメン屋やデンマークのカフェなど、思い返すと私はまさに王子のように「第3者からの評価のまま」の状態になっていました。
「あの子、ちょっと変」「使えない奴」
そういった私への評価を聞き、「ああ、そうか。私は変なんだな。」「私って人より仕事が遅いし会社のお荷物なんだ」と
なんなら、第3者からの評価を更に自分で肉付けして卑下することもありました。
ここのところ学校が終わってから(主に仕事・働き方)のことをよく考えますが、
仮に日本に帰って仕事を探して働くとして、
”自分がデンマークのホイスコーレや人との関わりの中で見つけた価値観や大切なものを、無価値とみなされるのではないか”
という不安・懸念が自分の中にあると映画を見ていて気付きました。
でもその不安は本来、第3者の価値観・意見であり、私個人とは切り離して考えるべきもののはず。
今まで仕事では、第3者からの私への視線や評価の下で居心地悪く働くことが多く、王子のように「そうじゃない。僕は負け犬なんかじゃない。」と自分を信頼し周りをはね除け、前へ進むことはできていませんでした。
王子の言葉から、今後の私の課題を与えられた気分になりました。
②お母さんが娘を抱きしめるシーン
劇中のメインキャラクターとして、女の子とその母親が出てきます。
母親は、女の子の生活を分単位で管理している、いわゆる「モンスターペアレント」・・・。
母親にとても従順だった娘ちゃんですが、隣人のおじさんとの出会いにより第三者の目よりも、自分本意に生きる楽しさを見つけます。
完璧な人生を娘に送らせたい母親と、日常の中で大切なものに気付いた娘の価値観は徐々に大きく違ってきます。
「お母さんはあなたのためにやってるのよ。あなたの人生のために!」
「違う。これはお母さんバージョンの私の人生!私の望む人生じゃない!」
そんな娘をコントロール下に置きたくて仕方なかったお母さんですが、娘の親友が倒れたことで傷つく娘を気遣うようになります。
(娘の親友のおじさんは変人呼ばわりされている。みんなが変人と見なすので、お母さんは二人の関係を良く思っていなかった。)
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最初は娘に理解を示さなかったお母さんですが、あるタイミングで落ち込む娘にハッと気付き、思わず娘を抱き締めます。
そのシーンの美しいこと。すばらしいこと。
「足りない、何故だか満たされない」
と思い、暗い顔をしている人をよく見かけます。
「これも試した、あれも試したけどだめだった。期待していたものではなかった。変われなかった」
自分の外ばかりに原因探しをしている人も。
わたしが思うのは、外に「足りないもの」を探しに行き、見つからないことに嘆くのは、とてもしんどいということ。
私もつい最近までそういう思考パターンにしんどくなっていたからよく分かる。
ただ、私を気にかけてくれる友達がいる、先生がいる、家族がいる
「既にたくさん与えられていることに気付くだけで、幸せな気持ちになれる。」
映画のお母さんと娘のストーリーは、そんなことを優しく教えてくれた気がしました。
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他にもすてきなシーンはたくさんあったのですが、原作を読んでからまたちゃんと追記か、別に記事を書きたいなあ。
とってもハートフルで大好きな映画になりました。
映画の感想ってブログでまとめるの難しいですね?笑
それではまた